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私立大医学部:学費が安いほど偏差値が高くなる「反比例の法則」傾向

2017/10/10

 国公立、私立問わず激化する医学部入試。とくに私大は難化が著しい。その理由は、多くの大学で学費を大幅に値下げしたことにあるという。これを報じたAERA dot.10/10)によれば、週刊朝日ムック『医学部に入る 2018』では、医学部でかかる学費を徹底調査。「6年間でかかる学費」ランキング表を掲載し、偏差値との相関性を分析している。大学通信の調査によると、医学部の6年間の学費は、国立大の約350万円に対し、私大は平均で約3200万円。もっとも安い国際医療福祉大で1910万円、もっとも高い川崎医科大だと47265000円と、国立大の約13倍になる。

 高学費だと払える家庭は限られるが、学費が安くなるにつれて払える家庭が増え、受験生が集まる。このため、学費が安くなると偏差値が高くなる傾向がある。つまり、学費と偏差値の高さは反比例の傾向にあるといえる。学費を大幅に値下げして、偏差値が大きくアップしたのが順天堂大だ。2008年に6年間の学費を約900万円も安くした結果、成績優秀な志願者が増え、現在は慶應義塾大、東京慈恵会医科大に次ぐ難易度となった。

 

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