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工学院大:パイロット不足に対応し先進工学部に航空理工、宇宙物理の2専攻新設

2017/12/15

 工学院大学は20194月、先進工学部機械理工学科に航空機やヘリコプターのパイロットを養成する航空理工学、応用物理学科に宇宙産業などへの人材を養成する宇宙物理学の2つの専攻を新設する。これを報じた毎日新聞(12/15)によれば、同学部は工学と理学の融合を目指して15年に設立され、より実質的、専門的な人材育成を目指す。定員はそれぞれ1525人を想定している。航空理工学専攻は世界的な航空需要の増大に伴うパイロット不足を踏まえて設置する。ライセンスに関しては、国内の大学では唯一、入学後にヘリコプターか飛行機を選べ、ヘリコプターは国内事業用ライセンスも含め4年間で取得でき、航空機は自家用ライセンスを在学中に取得し、卒業後に国内のフライトスクールに入学し、国内の事業用ライセンスと計器飛行証明を取得する。

 機械理工学科のカリキュラムを履修するため、パイロットのライセンス取得が難しくなっても留年、中退することなく卒業はできる。また、語学の習得よりも、まずは海外での体験を重視することで成果を上げている同大独自の留学プログラム「ハイブリット留学」を用い、飛行訓練を国内の提携フライトスクール(本田航空、大阪航空)だけでなく、アメリカの提携校などで行い、訓練費用を12割削減しているという。一方、応用物理学科に設けられる宇宙物理学専攻は、将来的に発展が見込まれている宇宙に関する産業分野の人材育成を目指している。学科共通科目を履修することで物理学と工学の基礎が身につくほか、3年次後期以降に学ぶ宇宙物理学の専門講義を充実させることで、宇宙に関するテーマを幅広く学べる。

 

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